腕時計の最前線で活躍するジャーナリスト3人が、2021年の新作からイチオシモデルをリコメンド! 今回は、“未来を感じる”3モデルが揃いました。
素材も、機能も、デザインも。腕時計の進化がココに!
腕時計の面白さのひとつが、懐中時計から続く伝統的なメカニズムを受け継ぎながら、最先端の加工技術や素材を積極的に取り込んでいること。ロレックス スーパーコピー腕時計の中に18世紀から21世紀までが凝縮されているとさえ言えるのです。
今回は“最先端”という観点で、2021年の新作から3名の時計ライターにオススメを選んでいただきました。
◆ 福田 豊が選んだのは……
パネライ「サブマーシブル eLAB-ID™」
今年の新作で、ある意味、最大の注目作。一般的に機械式時計はエコといわれるものの、しかし製造に新規の資源を使用するのは事実です。対してこちらは、重量の98.6%がリサイクル素材というコンセプトモデル。
例えば、ケースやダイヤルや地板には、チタンをリサイクルしたECOチタン™を使用。脱進機にはリサイクルしたシリコン、インデックスと針にはリサイクルしたスーパールミノヴァを使用しています。
そして何より素晴らしいのが、そうした革新的なリサイクルの実現のため、さまざまな分野からサプライヤーを選び出し、そのリストを公表したこと。
つまりこれは、他メーカーもリサイクル素材を使用すべき、というメッセージ。これはサスティナブルな社会実現への小さいけれど大きな一歩。まさに大注目作なのです。
◆ 鈴木裕之が選んだのは‥…
ブルガリ「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー」
次々と薄型時計のワールドレコードを塗り替えてきた「ブルガリ」。手巻きトゥールビヨンから始まったその試みは、もっと一般的なベーシックムーブメントへと波及した後、ついに永久カレンダーを生み出すまでに進化しました。
「ブルガリ」が長い年月をかけて取り組んできたのは、ただ薄い時計を作るのではなく、実用性の高い薄型時計に仕上げること。驚くほど薄いプラットフォームに複雑機構を収め、これをデイリーユースできるところまで仕上げた点に、同社が目指した未来が見えてきます。
ダイヤルに配置されたカレンダー表示も可能な限り大きくされて、太めのフォントワークで読み取りやすさも十分。薄くて壊れないことが時計の未来像なのでしょう。
◆ 篠田哲生が選んだのは……
ゼニス「デファイ エル・プリメロ 21 フェリペ・パントン エディション」
知的好奇心を刺激するモノとして、最新のメカニズムを搭載する時計と現代アートは、似ている存在かもしれません。それゆえ、アーティストとのコラボレーションモデルが増えているのですが、「ゼニス」がパートナーシップを結んだのは、グラフィティアーティストのフェリペ・パントン。
シックな配色が多い「ゼニス」の時計をキャンバスとし、針やインダイヤルなどを鮮やかにペイントしていますが、スケルトンモデルで派手過ぎないのも好感がもてます。ちなみにムーブメントの一部もレインボーカラーで着色しており、オーナーだけのお楽しみを隠しているのもうれしいところ。
華やかな時計なので、「それって何?」とコニュケーションのきっかけにもなりそうです。